糖尿病のお薬のお話

2013年3月の記事です。

「こんばんは。昨日は桜も咲き始めていて、ポカポカ陽気でしたのに、一転今日は大変寒いですね。
寒暖の差も大きくなっておりますので、体調を崩されないようお気をつけ下さい。

本日は糖尿病のお薬についてお話しします。
糖尿病とは、すい臓から出るインスリンというホルモンが不足したり、肥満などでインスリンの働きが悪くなったりして、血糖値が高い状態が続いたり、ブドウ糖が細胞にうまく取り込まれずに体がエネルギー不足になったりする病気です。
進行してきますと、血管が傷み(動脈硬化)目や腎臓、神経などが冒されていったり、心筋こうそくや脳卒中を起こしやすくなったり、足壊疽(えそ)といって足の一部が腐ったようになってしまったり・・・と、なかなか恐ろしいことの多い病気なのです。

糖尿病のお薬を分類すると
①SU剤、グリニド薬・・・すい臓を刺激してインスリンを出させるお薬です。
②ビグアナイド薬、チアゾリジン薬・・・主に肥満でインスリンの効きが悪くなっている場合に、インスリンの効きを改善します。
③αグルコシダーゼ阻害薬・・・糖分の吸収を穏やかにすることで、急激な血糖の上昇を改善します。
④DPP-4阻害薬・・・インスリン分泌を促進したり、血糖値が上がるホルモンであるグルカゴンを抑制したりすることで、血糖値を改善します。
⑤インスリン・・・すい臓が疲れ切ってしまい、インスリンを出せなくなってくると、外から注射でインスリンを補充してあげる必要が出てきます。最近ではすい臓を休ませる目的で、あえて長時間作用するインスリンを少量外から足してあげることも行います。
⑥GLP-1・・・働きはDPP-4阻害薬と同じですが、インスリンと同じく注射です。

といろいろあるのです。
従来はSU剤というお薬が主流でありましたが、近年では上記のようにバラエティに富み、すい臓の負担をなるだけ減らしましょう、という考え方になってきています。

当院では、グリニドとGLP-1以外のお薬が揃っておりますので、すい臓に力が残っている方にはすい臓の負担を減らすことを重視したお薬を、インスリンが出なくなった方にはインスリン注射を、生活改善だけで経過を見ることができそうな方には経過を観察する、など患者様のお体の状況に応じた処方をご提案いたします。」

 

2015年現在、糖尿病では新薬SGLT‐Ⅱ阻害薬というものが出てきており、尿から体に再吸収するべき糖分を吸収せずにそのまま捨てるように働くのです。簡単に言うと、1日約250kcalほど尿から捨ててくれるお薬なのです。

膀胱炎を起こしやすくなる、排尿回数が増える、脱水になる恐れがある、といったデメリットもありますが、体重を減らせる可能性があるというありがたい一面をもっているのです。

 

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