2013年9月の記事です。
「こんばんは、田中です。
当院で胃カメラ検査を行う際、まず、ピロリ菌という菌がすみついていそうかどうかをみます。
ピロリ菌がいそうであれば、胃がんの下地となる部分が存在している可能性があります。
早期の胃がんや小さな胃がんを探すときに、色素を胃の中にまき、胃の中のデコボコをわかりやすくするという方法があります。
インジゴカルミンという青い色素を胃の中に散布して、胃がんの下地となる部分の中に、早期の胃がんや小さな胃がんがないかを探すのです。
当院でもこの方法を行っておりまして、胃がんを見逃さないように努めております。
この方法の欠点は、検査時間が延びることで、およそ3分ほど検査が長くなってしまいます。
理由は、色素散布の前に胃の中を水でよく洗い、その水を吸い出してから色素をまくのですが、経鼻内視鏡だと、水を吸い出すのに時間がかかってしまうためです。
よって、検査がつらそうである場合には行っていない場合もありますが、ピロリ菌がいるとわかった場合には、ほとんどのケースでこの方法を行っています。」