機能性ディスペプシア

2013年8月の記事です。

「こんにちは。

前回気象庁のHPで過去の気温のデータを調べましたが、8月の、一日の最低気温の平均をみると、そりゃ暑いわな~と思わざるをえません・・・(^^;)

私が大学に入学した1992年の8月は最低気温の平均が22.7℃。今年は27.5℃となっています。朝でも涼しさを感じないワケですね。

さて、当院には胃痛症状のある方が多く受診されますが、胃カメラなどで検査をしても異常がなく、ピロリ菌という胃に棲みついて胃を荒らす菌もいないのに、胃痛やみぞおち辺りの焼ける感じなどつらい症状が続く、という方が少なくないように思われます。

機能性ディスペプシア」という疾患があります。

・ひどい食後のもたれ
・食後早期の飽満感(すぐにおなか一杯になる)
・心窩部痛(胃痛、みぞおちの痛み)
・心窩部の焼けるような感じ
以上のうち1つ以上の症状があり、胃カメラで大きな異常がなく、症状が約3~6か月以上続く場合(厳密には6か月以上)、機能性ディスペプシアと診断されます。

これは、ストレスも大きく関与していると考えられていて、胃の動きが悪くなったり(排出能の低下)、十二指腸から胃に物が逆流したりといったことで症状が出るとされていますが、全ての症状を説明しきれるものでもなく、不明な点も多い疾患です。

治療は、生活リズムやストレスのコントロールに加え、お薬を必要とする場合が多いです。

しかし、お薬もなかなかスパッと効かないこともあり、その人に合ったお薬を探していく感じになります。

具体的には、消化管蠕動促進剤(蠕動=ぜんどう、胃腸の自律的な動き)、制酸剤(酸を抑える薬)、漢方薬、ピロリ菌除菌、不安を抑えるお薬、などを組み合わせていきます。」

 

今年(2013年)は本当に暑いですね

2013年8月の記事です。

「こんにちは。連日酷暑が続いておりますが、水分補給や室温はうまく管理されていますでしょうか。

例年よりも熱中症に遭われる方のニュースが多いように感じます。

直射日光に当たらないようにし、水分の補給をこまめに行ってくださいね。」

直射日光といえば、甲子園では球児たちが連日頂点を目指して頑張っていますが、テレビを見ていると、みんな倒れないでね~とそればかり気になってしまいます。

私が子供の頃は、暑くてもせいぜい32℃くらいだったように思うのですが、近年は5℃くらい暑くなっているのではないかと感じます。

ということで、調べてみることにしました。私が生まれた1974年の8月平均気温は27.5℃。少し涼しいといわれた昨年の8月が29.3℃。今年は現時点で30.4℃、となっています。

5℃は言い過ぎでしたが、3℃くらいは暑くなっているということですね。。。
まだまだ暑さが続くと思われますので、皆様熱中症にはお気をつけ下さいませ。」

過敏性腸症候群~ストレス腸とでもいいましょうか

2013年5月の記事です。

「こんにちは。

すでに梅雨入りしていたんですね(^^;
今日はムシムシしているものの、わりと涼しいですね。昼と夜の温度差で体調を崩されないようお気をつけ下さい。

「過敏性腸症候群」という言葉をお聞きになられたことはありますか?
ストレスなどをきっかけに、腹痛や腹部膨満感、下痢や便秘を繰り返すなどおなかのつらい症状が続くものです。

脳と腸には密接な関係があり、脳が不安やストレスを感じると、その信号が脳から腸に伝わり、腸の粘膜からセロトニンという物質が出ます。セロトニンがたくさん出ると、腸が異常に動き出し、さらに腸が小さな刺激に対しても敏感になり、「おなかの痛み」として脳に伝わるのです。

腸の動きが過剰になると、残渣(便のもと)が速く通過し、腸が水分を十分に吸収できなくなります。その結果、泥状や水様の便となってしまいます。

一般には病気として扱われますが、個人的には、あまり強く病気だと思うと、逆に不安を増長するような気もいたします。

といいますのは、例えば環境の変化(卒業や退職、配置転換など)や、自身の成長(様々な経験を積んでいろいろと自信をつけたり、など)でいつの間にかあまり気にならなくなることもあるからです。

症状がつらい場合は、それに対するお薬を用いることをおすすめしていますが、苦痛が減ってくるならば、お薬を減量したり、やめていけるように、という方針ですすめております。

・通勤や通学途中の乗り物の中で急におなかが痛くなり、トイレに行きたくなる
・トイレで排便するとおなかの痛みはウソのように消えることが多い
・試験や会議の前に急におなかが痛くなり、トイレに行きたくなる

このようなことが多い方は、「過敏性腸症候群」かもしれません。

ちなみに私自身、緊張するとすぐにおなかにくるため、「過敏性腸症候群」だと自己診断しておりますが、とくにお薬は用いておりません。

思い当たる方は是非一度ご相談ください。」

 

暑くなってきましたね・・・

2013年5月の記事です。

「こんばんは。

やっと過ごしやすくなったと思ったら、すぐに暑くなってきましたね。。。

急な温度上昇で、熱中症にならないように、水分補給は十分にしてくださいね。

血液検査で異常が出ていなくても、症状や状況から脱水や熱中症の診断に至ることもありますので、食欲不振や、全身のだるさなどが続くような場合は、脱水や熱中症を疑ってみる必要があります。

お茶や水分は1日に約2リットル程度(以上)補給するのが理想的ですが、心臓や肝臓、腎臓が悪い方はもう少し制限する必要があることもございますので、気になる方はお気軽にお尋ねください。」

 

増えている?逆流性食道炎

2013年5月の記事です。

「今日はお昼間だいぶ暖かかったですね。
でも、寒暖の差が大きいようですので、体調を崩されませぬようお気をつけ下さい。

さて、「逆流性食道炎」という病気のことをご存知の方も多いのではないかと思います。

テレビでもコマーシャルとかやってましたね。

主な症状は

・むねやけ
・むかつき
・呑酸(口の中にすっぱい液があがってくる)
・胸がつまる、つっかえ感がある
・食欲がなくなる
・胸やみぞおちが痛い

などです。胃酸が逆流してさまざまな症状が出るものです。

当院でも、逆流性食道炎じゃないかと思っていたんです、とおっしゃる方も多く、実際に逆流性食道炎のお薬を処方すると、症状が改善するという方も多い印象です。

近年、逆流性食道炎に関しては、胃カメラで異常がなくても、強い症状が出る場合があるといわれています。

実際、胃カメラでは食道にただれを認めないのに、お薬をお出しすると症状が劇的に改善する方も少なくありません。

このブログでは、ピロリ菌という胃の中に棲みつく菌のことを時々書いておりますが、そのピロリ菌は若年層では感染率が低くなっています。そして、ピロリ菌は酸を弱らせる物質を出します。

つまり、ピロリ菌がいない人では、胃酸の作用が強く出やすく、ピロリ菌がいる人では胃酸の作用は弱められるものの、ピロリ菌がいない場合に比べて、胃潰瘍や胃がんにはなりやすくなります。

そして、現在ピロリ菌の除菌治療が保険適応拡大され、ピロリ菌が消える人が増えていることに加え、若い方はピロリ菌感染率が低い、ということで、おそらく今後日本では、胃がんや胃潰瘍は減っていくでしょうが、逆流性食道炎は増える可能性が高いと思われます。

逆流性食道炎を起こりにくくするには、
①特に夜には脂こい食事や、大量飲酒(要するに暴飲暴食)を避ける
②食後はすぐに横にならない
③禁煙する
といったことに気をつけてください。」